きまぐれふねこ
大分県
2024年7月12日
Vol.58 昭和へタイムスリップ!? 夏にぴったりの国東半島ドライブ〜後編〜

Vol.58 昭和へタイムスリップ!? 夏にぴったりの国東半島ドライブ〜後編〜

大分県・国東半島へドライブ旅に出かけたふねこたち。
豊後高田では昭和レトロな世界観にどっぷり浸かり楽しみました。
>前編の様子はこちら

旅の後半は、「日本の夕陽百選」に選ばれた景勝地を求めて北上します。
自然が作り出す神秘的な景色を、この目に焼き付けましょう…!

石に願いを♡ 水平線を見渡せる神社『粟嶋社』へ

国東半島のドライブルートである国道213号を車で走らせると、道沿いに 「縁結び 粟嶋社(あわしましゃ)」の看板を発見! 雄大な海を背景に鳥居が立つという珍しいロケーションです。

鳥居をくぐり石段を降りて境内へ。普段よく目にする神社は石段を登った先に本殿を構えていますが、ここは一段一段下り、歩を進めると海に近づくという稀な動線。

それもそのはず、『粟嶋社』は海に突き出た岩窟内に建てられているからです!

爽やかな潮風が頬を撫で、青々とした空と海に映える朱色の社殿がお目見え。宮司さんの話によると、日が長い夏場の天候に恵まれた日は海をわたる船が見られ、その中には阪九フェリーの姿もあるそうです…!

位置や方角的に、新門司を出発して姫島を通過する前の航海シーンだと思います。ぜひタイミングが合えば、水平線に浮かぶ阪九フェリーをキャッチしてみてください♪

『粟嶋社』の創建は1625年で、小彦名命が祀られています。もともとは医療・医学・酒の神として崇められ、妊娠や出産にご利益があると親しまれていました。現在は恋愛成就や結婚祈願のために訪れる参拝客が多いそうです。

おっと! 本殿の横に大きな岩穴を発見…!

言い伝えによると、昔はこの岩穴から北側を望むと遥か向こうに島が見えたそうで、大潮になると島まで一直線につながる海の道が現れて、馬に乗った神様がその道を渡ってきていたとか。なんだか神秘を感じますね…!

参拝の後は、願い石に想いを託して海へ投げてみましょう。

干潮時のみハートの形をした小さな岩「叶え石」が海底に現れるので、その岩の窪みに願いや想いを込めて投じるのです! せつこも叶え石に目がけて願い石をヒュンッ…!

こんな感じで叶え石の窪みに入ったら大成功! 願いが叶うことを期待しましょう♡

神社の近くには公園があり、恋愛成就をテーマにした「結」という名のモニュメントが鎮座。ここからの海の眺めも最高なのでぜひ散策してみてくださいね。

恋叶トンネルでアート鑑賞♡ そして海を眺めながらおそばを堪能♪

豊後高田市と国東半島の北西部をつなぐ約20kmのルートは、デートにぴったりな施設や絶景スポットが多数点在し、恋が叶う道ということで「恋叶(こいかな)ロード」と呼ばれています。

「恋叶ロード」付近には全長421mの人道トンネル『恋叶トンネル(真玉人道トンネル)』があり、壁面に50以上のアート作品が描かれているんです! トンネル中心部には巨大な「恋叶の木」が描かれ、フォトジェニックな撮影スポットに。自撮り棒やセルフタイマーなどを使って記念写真を楽しむ観光客の姿が見られます♪

真玉海岸へ車を走らせると商業施設『恋叶♡ゆうひテラス』があり、1階に海が見える蕎麦屋、2階や屋上は展望テラスが広がり、ドライブの立ち寄りスポットになっています。お腹を空かせたふねこたちは『SOBA CAFE ゆうひ』へGO!

海に面した大きな窓から雄大な海原を眺めることができ、ゆったり寛げます。時間帯によって干満差が変わるので、訪れるたびにさまざまな海の表情を鑑賞できますよ。

思わず時間を忘れてボ〜ッと海を眺めちゃいますが、作りたてのおそばをいただきましょう♪

こちらでは豊後高田産のそば粉を使い、“外二”(10対2)の割合で手打ちしたそばを提供しています。つゆも出汁から配合までこだわり、風味豊かでまろやかな味わい。そばの香りとつるりとした喉越しも食欲を高めます。

メニューは「そばとミニ岬かきあげ丼」や「そばとミニ海鮮丼セット」、温かいつゆの「きのこそば」「マテ貝そば」、そば粉のクレープ生地を使った「ガレットロール」などを展開。

セットのミニ岬かきあげ丼は、近海で獲れたエビザッコ(小エビ)のかき揚げを丼ぶりにしたローカルフードだとか。香ばしくておいしいっ!

だんだん夕陽が沈み、キラキラと輝く海。地元の食文化を堪能して、特等席で絶景を楽しめるなんて贅沢なひとときですね。お腹が満たされたら、海岸線をお散歩するのもおすすめです。

旅のクライマックスは、『真玉海岸』の自然が織りなす幻想的な絶景!

真っ暗闇の中、色とりどりの花がひらひら舞い散る幽玄な景色。ふねこたちが鑑賞しているのは『チームラボギャラリー真玉海岸』のデジタルアート作品です。

ここは、チームラボが手がけた「花と人、コントロールできないけれども、共に生きる-Kunisaki Peninsula」を常設展示する施設。豊後高田市に咲く花々をモチーフに自然と人間の関係性、季節の移ろいなどを五感で感じることができます。

デジタルアート作品を堪能したあとは……「ガチャッ」。

ピンクの扉を開いて真玉海岸に瞬間移動…!?!

ふねこたちが最後にやってきたのは、大分県で唯一、水平線に沈む夕陽を目にすることができる真玉海岸です。海に浮かび上がる縞模様は一体ナニ…!??

広大な干潟を有する真玉海岸では干潮の時間帯と日の入りが重なると、隆起した干潟に海水が残り、その海面に夕焼けが映し出されて縞模様に見えるのです。

これは特定の気象条件が重なった時のみ見られる現象で、ふねこは晴天の日と、干潮と夕刻の時間が合うベストタイミングを狙ってやってきました…!
煌々とした夕陽が海に反射し、干潟に美しい陰影のコントラストを描いていますね。※日の入り時間と干満の潮見表はここをチェック

日が沈むにつれて、夕陽が燃えるように鮮やかに…。ふねこたちも幻想的な景色に黄昏ています。

大分のドライブ旅のクライマックスにふさわしい、自然が織りなすパノラマの絶景。
海岸線に浮かび上がるオレンジ色の縞模様と水平線に沈む赤い夕陽を静かに眺め、夜空へと移り変わるマジックアワーまでじっくり余韻に浸ったふねこたちなのでした☆

粟嶋社

住所

大分県豊後高田市臼野

SOBA CAFE ゆうひ

住所

大分県豊後高田市臼野5125 『恋叶♡ゆうひテラス』1F

TEL

0978-25-7888

チームラボギャラリー真玉海岸

住所

大分県豊後高田市臼野4467-3

TEL

TEL 0978-23-1860(豊後高田市観光まちづくり株式会社)

休館日

火・水・木曜

真玉海岸

住所

大分県豊後高田市臼野