Vol.70 グルメの宝庫・小倉で「総額3万円ポッキリ!」旅! ~前編~
秋も深まり、食欲が止まらない季節がやってきました!
ふねこたちも嗅覚を働かせて、おいしい匂いをたどってあちこちパトロール中♪
さて、前回大阪で満喫した、移動費・宿泊費・食費を3万円以内におさめる「3万円ポッキリ旅」。
今回は独自の食文化が根付く北九州・小倉を舞台に、3万円ポッキリのグルメ旅を楽しみます!
阪九フェリーのスタンダード洋室は宿泊費込みで往復17,380円(インターネット予約なら14,400円でさらにお得!)。
浮いた分を旅先でのおこづかいに充て、小倉が誇る絶品グルメを心ゆくまで堪能しちゃいましょう。
ふねこの鋭いグルメアンテナが炸裂する美食探訪へ、いざ出発!
行列必至の人気店。地元で有名な「地下天」とは!?

小倉駅から魚町銀天街を歩くこと約2分。「天ぷら定食」と書かれた看板とのぼりを見つけました。どうやら地下にお店があるようで、興味津々のふねこたちは階段を降りていきます。
地下へと続く細い階段の先に広がるのは、「ジューッジュワジュワ…」「チリチリ…」という天ぷらが揚がる音と、コの字型のカウンター席。昭和の香りが漂う『天ぷら定食 ふじしま』は、”安い、早い、おいしい”を合言葉にした天ぷら専門の食堂。通称「地下天(ちかてん)」と呼ばれ、朝10時の開店直後から賑わい、地元民から観光客まで、ひっきりなしに人が訪れる小倉の名店なのです。
店の入口で先に注文と会計を済ませるシステムとなっていて、ふねこは「海老天付天ぷら定食」(1,050円)、みけやんは「海老天だけの天ぷら定食」(950円)をオーダー。席に着くと、まずはご飯と味噌汁、たくあんが運ばれ、待つこと数分。
揚げたての天ぷらがドーンと登場!


「海老天付天ぷら定食」は海老2本に、キスと白身魚、ささ身が1本ずつ、そして4種類の野菜天がセットになった、9品盛り!サクサクッと軽やかな衣の食感に、ふねこの尻尾もピンと立ちます。一口かじれば、海老のプリプリ感と衣の歯触りが絶妙なハーモニーを奏で、つゆとの相性も抜群。甘めの白味噌仕立ての味噌汁も、ほっこりやさしい味わいです。


「海老天だけの天ぷら定食」はひとまわり大きいエビを使った天ぷらを5本堪能できます。海老の旨味と食感を贅沢に味わえ、カリカリの尻尾までおいしくいただきます♪
おこづかいの使い道を考えながら、みけやんは単品のくじら天(160円)も追加オーダー。他ではなかなか味わえない貴重な一品に目をつけるとは、さすが食いしん坊♪
注文から提供まであっという間の回転の速さも、『天ぷら定食 ふじしま』の魅力。地下の隠れ家的な雰囲気もあいまって、まるで秘密の食堂に迷い込んだような特別感。朝から揚げたての天ぷらでお腹いっぱいになれるなんて、「3万円ポッキリ旅」最高のスタートですね♪
地魚の旨味と大将の粋に感動。大衆寿司店で舌鼓。

北九州といえば、3つの海に囲まれた豊かな漁場を持ち、寿司のネタとなる魚の種類が豊富で鮮度も抜群。そのため、“寿司の都”とも呼ばれています。
お魚が大好きなふねこのグルメアンテナがビビビと作動!向かったのは小倉北区紺屋町のホテルクラウンヒルズ小倉4階にある『寿司処 万両』です。こちらは20年以上にわたり、地元で愛され続ける大衆寿司の人気店。「旨い寿司をお腹いっぱい食べてもらいたい」という大将の心意気がこもった、採算度外視のランチが話題です。目の前で繰り広げられる職人技に、自然と期待が高まります。

注文したのは、上にぎり寿司ランチ(3,000円)。運ばれてきた握りを見て、目をキラリと輝かせるふねこたち。大トロ、ウニ、イクラ、海老、穴子、炙りサーモン…一貫一貫のネタが大きくて見た目も美しい~!西港町にある北九州市中央卸売市場から仕入れる魚介類はどれも新鮮で、厚みのあるネタが舌の上でとろける贅沢な味わい。
北九州・小倉の豊かな海が育んだ旬の魚介を、余計な手を加えずに最大限に活かす。ネタ本来の味わいを引き出す大将の包丁さばきは、まさに職人の妙。一貫ごとに海の恵みを感じさせる、繊細な仕事が光ります…!
溢れんばかりに乗ったネタとシャリのバランスも絶妙。口の中でほろりとほどける食感と旨味に、思わず目を閉じてウンウンと唸ってしまうひととき。
さらにうれしいのが、セットのあら汁と茶碗蒸し。あら汁は手のひらからはみ出るほど大きな椀で提供され、魚の出汁と旨味がギュッと凝縮した本格派。茶碗蒸しのなめらかな口当たりも、まるで高級料亭のよう。

いろいろな味わい方を楽しめる海鮮丼ランチ(2,500円)もチェック!10種類ほどのネタが惜しみなく盛り付けられ、視線が釘付けになるほどボリューム満点。海苔で包んで手巻き風にしたり、そのまま豪快に味わったり、口いっぱいに広がる海の香りと旨味に、無我夢中になっちゃいます。
箸が止まらない“ご褒美ランチ”を満喫したふねこたちは、食後のミニデザートまでしっかり堪能。3000円アンダーで豪勢な本格寿司セットをたっぷり味わえるなんて、コストパフォーマンスの凄さを改めて実感しました。

最後は大将の奥さまも一緒に、記念写真をパシャリ♪平日も満席になることが多いので、事前の予約がおすすめですよ。
北九州の台所『旦過市場』で、思う存分グルメ三昧♪

小倉に来たなら訪れたい、駅から徒歩10分の『旦過(たんが)市場』。100年以上の歴史を誇る"北九州の台所"は、昭和レトロな雰囲気が残る活気あふれる市場です。
鮮魚や野菜、惣菜の香りが入り混じった市場特有の匂いに、ふねこの鼻がピクピク。約100店舗が軒を連ねる中、まず立ち寄ったのは『旦過うどん』。店頭の大鍋でグツグツ煮込まれるおでんの香りに誘われて、思わず足が止まったようです。

おでんの大鍋には、なんとリリー・フランキーさんが原作を手がける「おでんくん」の焼印が押されたきんちゃくも!あまりのかわいさにテンションが上がっちゃいます♪

おでん(180円~200円)の具の大きさも注目ポイント。こんなに大きな牛すじ、他では出会えないのでは…!おでんはうどんの出汁で煮込まれていて、ホッとするおいしさ。大根やロールキャベツ、餅きんちゃくなど、どれも出汁が染み込んでいて絶品です。

せっかくなので、人気の肉ごぼう天うどん(650円)もいただきましょう!隣の精肉店から仕入れる新鮮な牛肉を厚切りで使用し、驚くほど柔らかく仕上げています。コシのある手打ち麺とサクサクのごぼう天も最高~!

お店を出る時に、壁に飾られていた「おでんくん」とツーショット撮影!仲良しコンビみたいで微笑ましいですね♪
そして旦過市場の名物といえば、やっぱりぬか炊きも外せません!香ばしい匂いに誘われてたどり着いたのは、ぬか炊きの老舗『百年床・宇佐美商店』です。

バックヤードでは、ちょうどぬか炊きが煮込まれているところ。鍋から立ちのぼる湯気に、ふねこも大興奮。
曾祖母の代から100年以上受け継がれてきたぬか床で炊いたイワシやサバは、骨まで柔らかく、甘辛い味付けがたまりません。ぬか炊き(350~400円)を買って、その場でパクリ。深い旨味とほろりとした味わいに、みけやんも感心しきりの様子でした。

続いて、せつこが見つけたのは『TOFY 小倉魚町店』。新食感の“豆富”を使ったドリンクが評判のお店です。材料に使われる“豆富”は、豆腐の概念を超える高い弾力となめらかな口溶けが特徴。

人気の「豆富ドリンク いちごミルク」(680円)は、クリーミーな豆富の食感にいちごの甘酸っぱさが重なり、まるでスイーツのような満足感!ヘルシーで罪悪感ゼロのおいしさに、せつこも大満足♡
市場の人たちとの会話も楽しみながら、あちこちでつまみ食い。新鮮な食材の宝庫で、お財布にもやさしい旦過市場は、まさに3万円ポッキリ旅の強い味方!観光客にも温かく接してくれる市場の人情味に、ふねこたちもすっかり心が温まりました♪
前編で、ふねこが使った飲食費は7,270円!阪九フェリーの連絡バス(無料)が停まる小倉駅から、どのお店も徒歩圏内なので現地での移動費はゼロ。まだまだおこづかいに余裕がありますね。後編はどんなグルメ旅が繰り広げられるのでしょうか!?続きをどうぞお楽しみに!
※メニューの金額や営業時間、フェリーを含む交通費は取材当時2025年10月の情報です
天ぷら定食 ふじしま
福岡県北九州市小倉北区京町2-1-15 三徳ビルB1F
093-531-5695
木曜
寿司処 万両
福岡県北九州市小倉北区紺屋町8-5 ホテルクラウンヒルズ小倉4F
093-511-5203
日、祝日
旦過うどん
福岡県北九州市小倉北区魚町4-1-36(旦過市場内)
093-521-5226
日曜 ※祝日は不定休























