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Vol.27 鹿さんに会いに、奈良へ行くシカない!(前編)
気づけば冬本番。朝晩ぐっと冷え込む日が続きますね。
ふねこも暖かさを求め人肌恋しくなったようで、いろんなものにすりすりしながら過ごしています。
そしてさらにハートフルな触れ合いを求めて(!?)、フェリーに乗って奈良の鹿さんたちに会いに行くことに決めたようです!
さあ、ふねこの奈良旅行が始まります♪ ふねこの後をついて旅しましょう♪
まずはフェリーの中で、旅の始まりを乾杯!
今回は「ひびき」に乗って、北九州・新門司から大阪・泉大津へ向かいます♪
船に乗ったら早速ディナータイムがスタート★ レストランの「本日のおすすめ」は、かんぱち、チキン南蛮、豚角煮。どれも食べ応えありそう〜!
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料理長いわく鉄板料理も大人気だそうで、ジュ〜ジュ〜音を鳴らして登場する「ホルモン鉄板」もいただきます! ぷりっぷりのホルモンとシャキシャキの野菜が甘辛タレに絡み、お箸が止まりません〜! ふねこも思わずゴクリ…。喉を鳴らしています。
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お肉好きにはたまらない「グリルチキン」。ビタミンが豊富な長州どりを贅沢に一枚使用し、ハンバーグとビッグソーセージもセットになったボリューム満点の一品です!
お腹いっぱいになったら、あとは寝るだけ。翌朝起きたら泉大津に着きますよ。そしたら奈良旅行の本番がスタートです♪
念願の鹿さんに会いに、奈良公園へ直行!
大阪・泉大津から奈良市へ移動したふねこは、まっさきに奈良公園へ!
広大な敷地のいたるところに……いました!! お〜い、鹿さぁ〜ん!
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奈良公園とその周辺に生息する「奈良の鹿」はすべて野生動物ですが、“神の使い”として古くから大事に保護され、国の天然記念物に指定されていてます。現在、約1,200頭の鹿が生息しているそうですよ。
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念願の鹿さんとのふれあいを楽しむふねこ。大好物の鹿せんべいを差し入れしたり、一緒に日向ぼっこしたり、昼寝したり、散歩したり…、奈良公園でたくさんの鹿さんと友達になり、ほっこりのんびりと過ごしました♪
世界遺産・東大寺の大仏さまにもご挨拶!
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奈良公園を抜けて、東大寺の南大門へやってきたふねこ。門の左右に有名な金剛力士像(仁王像)が立ち、睨みをきかせています。今にも迫ってきそうな仁王像の目力にドキドキ…!
ちなみに、門に掲げられている「大華厳寺」の名は東大寺の異称です。
中門をくぐり奥へと進みます ど〜んと巨大な大仏殿!
南大門を抜けると中門、その奥が大仏殿が見えてきました。世界最大級の木造建築が放つ、荘厳なオーラと迫力のスケールにふねこも圧倒!
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大仏殿の中に入り、「盧舎那仏(るしゃなぶつ)」=大仏さまにしっかりご挨拶。天井を見上げるほど巨大な大仏さまは、約15mの高さでビルの5階ほどに相当します。宇宙(世界)を表す絶対的な仏様として造られ、752年に開眼供養会が行われました。それから1260年以上大切に守られ、維持されています。
頭の丸いぶつぶつは「螺髪(らほつ)」と言われ、1つの大きさが直径約22cm、高さ約21cm、重さは1,200g! そして全部で492個もあるそうですよ。大仏さまがいかに大きくて重たいか感じ取ることができますね‥!!
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大仏さまの右手のポーズが「施無畏印(せむいいん)」、左手が「与願印(よがんいん)」と呼ばれるジェスチャー。右手は相手に対する「恐れなくて大丈夫」という意味が込められ、左手は「願いを叶えよう」という意味を表しているそうですよ。
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虚空蔵菩薩像にもエアータッチしてご満悦のふねこ。どっしりと鎮座する大仏さまを拝み、心にゆとりが生まれて、ふにゃふにゃの表情になったのでした。
東大寺・二月堂から眺める圧巻のパノラマビュー!
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東大寺の奥手に建つ「二月堂」は、奈良時代創建の仏堂。現存するこの建物は1669年に再建されたもので、国宝に指定されています。毎年3月には火の粉が激しく舞い散る「お水取り」という伝統行事が行われ、仏の前で罪過を懺悔する儀式だそう。
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そんな二月堂の舞台は絶景スポットとしても有名! 奈良公園や東大寺周辺、奈良の市街地、平城宮跡、さらに生駒山や二上山などの山々を一望できます。時間帯や季節によって空と木々の色味が変わり、1日中美しい景色を楽しむことができますよ。
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ふねこも奈良の清々しい景色を眺めながら心を浄化中。時間を忘れてボ〜ッとしたくなるロケーションでした。
新門司のターミナルビルと思いきや、ここは本家本元『大極殿正殿』!
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朱塗りの柱と瓦葺の屋根、礎石建ちの宮殿…。阪九フェリー通ならピンとくるはず! 新門司のフェリーターミナルビルと見間違えるほどそっくりですよね!!
新門司のフェリーターミナルビル 大極殿正殿
実は新門司のフェリーターミナルビルは、関西と九州を結ぶ経済主要航路である新門司地区の発展を願い、奈良時代の都・平城京の『大極殿正殿』を模して建造されたもの。復元するのはとても難易だったそうで、約1200年前のごく限られた資料をもとに十分な時代考証を重ね、1991年ついに大極殿・フェリーターミナルが完成したのです。
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そんな阪九フェリーと縁を持つ『大極殿正殿』は、平城宮跡歴史公園の朱雀門から北へ約800m行った先にそびえ立ちます。正面約44m、側面約20m、高さ約27m、そして直径70cmの朱色柱が44本、屋根瓦はなんと約9万7000枚! この建物の中で天皇の即位や外国使節との面会など、国をあげた最重要儀式が行われたそうですよ。平城宮最大の宮殿に想いを馳せるふねこ、深い表情をしています。
夕焼けに染まる大極殿正殿を眺めていたら、新門司のフェリーターミナルビルが恋しくなって、ちょっぴりホームシックになっちゃった!? いやいやふねこ、帰るにはまだ早いですよ。奈良をもっと楽しまないとね!
しばらくは奈良のまち散策を楽しむ予定なので、続きをどうぞお楽しみに♪