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Vol.44 福岡の酒蔵を訪ねて。ふねこの日本酒紀行〜後編〜
福岡が誇る日本酒の聖地、久留米市城島町&三潴町へ訪れたふねこたち。
念願の酒蔵見学を果たせて、日本酒づくりの奥深さをひしひしと体感中…!
引き続き、城島町の代表的な酒蔵を訪れ、
いろんな銘柄の飲み比べを楽しむようです!
毎年恒例のビッグイベント「酒蔵びらき」の情報もつかんだようなので
日本酒紀行の後半も、ふねこたちの後を追いかけましょう♪
※お願い※ 飲酒運転は絶対におやめください。公共交通機関を利用しての訪問、または車でお越しの方はハンドルキーパーの方を決めて訪れましょう。
食卓に寄り添う、澄んだ味わいの『花の露』を求めて
久留米市城島町の中心部へ向かったふねこたちは、1745年(延享2年)創業の由緒正しき酒蔵『花の露(つゆ)』に到着〜!
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木造の酒蔵から風情を感じますね。酒蔵に併設された直売所では、製造するお酒のフルラインナップが揃い、試飲をしながら気に入った銘柄を購入することができます。
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歴史を感じる昔ながらの佇まいがすてき。では早速、直売所を覗いてみましょう!
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代表銘柄の名称にもなっている「花の露」は、中国の古詩に使用されている美酒を讃える雅語「花露」に由来しているとか。
年季の入った立派な木製看板からも、老舗のオーラが漂っています…!! ふねこたちも期待に胸を弾ませながらお邪魔しま〜す♪
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現在直売所として開放されている建物は、もともと精米所だったそうで、築100年以上の歴史を誇っています。古き良き風合いを活かしながらリノベーションされており、いたるところから酒蔵の格式や歴史が伝わってきます。
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代表銘柄「花の露」は、純米大吟醸酒やしぼりたて純米吟醸生酒、磨五割五分の純米吟醸酒、全国燗酒コンテストで金賞を獲得した純米酒など、全15種類を展開。それぞれ飲み口や香りの印象、味わいが異なり、実に奥が深い…!
「酒づくりにおいて大事にしていることは、気をてらわず、力まず、いつの時代も変わらず日常に寄り添う味をつくり続けること。食事の邪魔をしない脇役のような存在でいいんです。気づけばいつも手に取る、ホッとできる日本酒をめざしています」と代表の冨安さん。お話を聞くことで、「花の露」が食中酒として支持される理由が一層わかりました。
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みけやんは焼酎「山の香(やまのか)」が気になる様子。赤紫蘇のさっぱりとした香りと、酒造米山田錦から造った爽やかな風味が特徴の焼酎だそうです。
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せつこは柑橘系のお酒や梅酒をチェック!! 「LEMONASE(レモネーゼ)」は生レモン・砂糖・米麹のみで作られたシュワッと爽やかなお酒。お風呂上がりに飲むのも良さそうですね。「八丈ぱっしょんふるーつ梅酒」もネーミングからすでにおいしそう♪
「林檎梅酒」は、純米酒をベースにした梅酒にりんご果汁を贅沢にブレンドし、まろやかな味わいが特徴。“大人向けのリンゴジュース”だそうですよ。
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「花の露」の各銘柄を試飲させていただき、飲み比べする贅沢なひととき。
写真手前から、純米大吟醸酒「花の露」は、城島産の山田錦にこだわって作られた50%精白米の日本酒。フルーティーな吟醸香がワンライン上のおいしさを醸し出しています。やや辛口なので冷でいただくのがおすすめ。
真ん中の特別純米酒「花の露」は、精米歩合55%の純米酒で、第10回福岡県酒類鑑評会で金賞を獲得した逸品。常温・冷酒・熱燗、どの状態でもおいしくいただける売れ筋の銘柄です!
写真奥の純米酒「花の露」は、代表曰く“すっぴん”のような印象。強い個性や主張性を押し出すことなく、ふっくらやさしく、柔らかなおいしさで包み込んでくれる味わい。
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「土地ならではの味を大事にしたい」という揺るぎない思いが注がれ、ふねこたちもその理念に共感。やっぱり酒蔵に行って、お話を直接伺うと酒の味わいもグッと高まりますね。
『花の露』では酒蔵資料館の見学、試飲・販売が可能です。冬季の繁忙期以外であれば、酒蔵見学も状況次第で可能とのこと(事前に要相談)。タイミングを見計らって、ぜひ足を運んでみてくださいね♪
各酒蔵の銘柄が大集合!『みずまの駅』でお土産探し♪
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今回の旅では3つの酒蔵を巡りましたが、城島町&三潴町には他にもたくさんの酒蔵が点在しています。時間や状況が許せばすべて回りたいところですが、なかなか難しい…という人もご安心を! 『みずまの駅』では、城島町&三潴町をはじめ、久留米市界隈のさまざまな銘柄をセレクトしているので、ここに行けばいろんな種類を見比べながら購入できますよ♪
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広々とした店内には旬の野菜や地元のお米や雑穀米、鮮魚や精肉、惣菜などがい〜っぱい! ここでお土産を買って帰るのも良さそうですね!
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三潴町は九州でトップクラスの「はと麦」の生産地! ということで、三潴町内で収穫したハトムギを加工した饅頭や焼き菓子、はとむぎ茶、十六雑穀米などを揃えています。ヘルシーでおいしそう♡
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そして店内の一角に、地酒のコーナーも! 池亀、筑紫の誉、花の露、杜の蔵、比翼鶴、萬年亀、瑞穂錦、旭菊の各蔵元からその時々のおすすめを仕入れ、お試しサイズの小瓶からしっかり味わえる大瓶までバリエーション豊富に取り揃えています。
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今回行けなかった比翼鶴酒造の純米酒をゲット! 自分へのお土産として購入して、旅から帰ったあとも飲み比べの晩酌を楽しみましょう♪
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ふねこは筑紫の誉酒造の原酒をセレクト。昔ながらの伝統手法を生かして少量生産でつくられる、そのおいしさをしっかり堪能したいですね♪ 写真右のワインは、同じ久留米市にある巨峰ワイナリーのブルーベリーワイン。次に機会があったらワイナリーへ行ってみるのもいいかも!
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せつこは瑞穂錦酒造の甘酒に釘づけ! せつこの美肌の秘訣は、もしかすると“飲む点滴”とも言われる甘酒だったりして…!??
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酒づくりが盛んなまちだからこそ、酒まんじゅうも地域の人たちに親しまれているソウルフード的なおやつ。麹が醸し出す香りがたまりません〜。
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ちなみに、三潴エリアでは昭和26年まで蒸気機関車が走り、物産品や人々を乗せて地域の暮らしを支えていたそうです。そんな歴史を物語る、顔はめパネルで記念写真をパシャリ♪ 『みづまの駅』の前には、蒸気機関車を展示している広場があるので、散策がてら覗いてみてはいかがでしょうか。
2月開催「城島酒蔵びらき」のメイン会場となる『町民の森公園』へ。
最後に、ふねこたちは久留米市城島町にある『町民の森公園』に立ち寄りました。
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野外ステージには酒造りの工程を描いた版画「筑後城島酒造絵図」が掲げられ、酒どころの歴史と文化を伝えています。
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木樽からお酒を汲み上げる職人さんの真剣な眼差し…。ふねこたちもお手伝いをするような姿勢で、じっと寄り添っています(笑)。
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酒造りとともに城島町を盛り立ててきたのが、瓦の製造業。このエリアで作られる「城島瓦」は400年の歴史を持つ伝統工芸品で、日本三大産地の一つとしても知られています。精巧なディテール、美しいいぶし銀、高級感たっぷりの質感は、自然素材と職人技の賜物なのです。
そんな瓦業が盛んな久留米市城島町には、いたるところに鬼瓦が鎮座しているんです!!
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泣く子も黙る(いや、泣いちゃう!?)鬼の凄まじい顔がドドーーーーン!!!
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睨みを効かせた表情をしていますが、鬼瓦は室町時代から魔除けの守り神としてお寺や民家の屋根に取り付けられていたそうです。
酒蔵巡りとともに、町内の鬼瓦巡りを楽しみ、これで新年の厄祓いもバッチリ!?
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ふねこたちが訪れた『町民の森公園』では、 2月18日(土)・19日(日)に地元の酒蔵である旭菊、池亀、筑紫の誉、花の露、比翼鶴、萬年亀、瑞穂錦、杜の蔵が集まり「第29回城島酒蔵びらき」が行われます!
2020年以降コロナ禍の影響で、ドライブスルー方式で酒蔵びらきを行うなどイレギュラーな状況が続いていましたが、今年は3年ぶりの通常開催へ!!
メイン会場となる 『町民の森公園』で、さまざまな酒蔵の日本酒の飲み比べを楽しめたり、角打ちブースが登場したり、代々歌い継がれてきた「筑後酒造り唄」も披露されます。さらに、今年初の新コンテンツも企画されているそうなので、乞うご期待。※詳しくは公式サイトをチェック!
またイベント当日は、旭菊、池亀、筑紫の誉、花の露、萬年亀、瑞穂錦、杜の蔵の各酒蔵を巡回するシャトルバスも運行するので、7つの酒蔵巡りをコンプリートできますよ♪
ぜひふねこたちのように酒蔵見学や飲み比べを堪能して、酔い時間を楽しんでくださいね〜!!
※お願い※ 飲酒運転は絶対におやめください。公共交通機関を利用しての訪問、または車でお越しの方はハンドルキーパーの方を決めて訪れましょう。
【ふねこより、うれしいお知らせ!】
今回、ふねこがみんなにお土産を用意してくれました!
池亀酒造の直売所『かめのこ』で
冬季限定のおいしそうな純米酒を見つけたようです。
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株式会社 花の露(つゆ)
福岡県久留米市城島町城島223-1
0942-62-2151
日祝日
第29回 城島酒蔵びらき
メイン会場「町民の森公園」:福岡県久留米市城島町楢津764
2023年2月18日(土)・19日(日)
町民の森公園
福岡県久留米市城島町楢津764
0942-62-2116(城島総合支所環境建設課)